食べてないのに太る原因は自律神経の乱れから

食べ過ぎたら太る。しかしそんなに食べてないはずなのに太ることもあるのを知っていましたか?

 

「加齢のせい・・・」

「体質だから・・・」

 

ダイエット、諦めてはいけませんよ。

 

あなたの肥満の原因はもしかすると、自律神経の乱れが原因かもしれません。

 

単なる食事制限や筋トレだけではダイエットが成功しなかった方が次に取り組むべきポイントは、自律神経を整えることなのです。

 

それではまず、自律神経が乱れるとどうなるのか詳しく調べていきましょう。

 

第1章【在宅ワークが自律神経を乱す】

現代社会において、デスクワークの重要性は増加の一途をたどっています。

 

そしてそこに拍車をかけるように最近では在宅ワークを実施する方が増えているのです。今までドアトゥードアの生活でただでさえ動いていなかったのに、通勤時間も無くなってしまえばより一層運動不足に陥ってしまいます。

 

そして運動不足に伴い問題となっているのが自律神経の乱れ。

 

この自律神経が乱れた方々が、どうやら肥満傾向にあるようです。

 

そしてこのように、肥満と自律神経の乱れを表す状態をモナリザ症候群と呼びます。

モナリザ症候群とはレオナルドダヴィンチ作の絵画「モナリザ」とは無関係で、「Most Obesity kNown Are Low InSympathetic Activity」の頭文字【MONALISA】を取った造語のこと。和訳すると、「肥満者の大多数は交感神経の働きが衰えている傾向がある」という意味を表している。

ヒトは本来、起床して朝日を浴び、適度な運動によって体のリズムを整えて生活しています。そしてその一日のリズムに同調するように自律神経は活動していくのです。

在宅ワークの大きなメリットの1つに通勤時間の短縮。しかしヒトにとって大きなデメリットとなるのが、“外に出ない・日光を浴びない”ということです。

在宅ワークによって一日の生活リズムに大きな変化がなければ、自然と自律神経の活動も低下してしまうという訳ですね。

 

第2章【自律神経の乱れをチェック】

まずはあなた自身の自律神経が乱れていないかチェックしてみましょう。

自律神経は睡眠、仕事の生産性、脂肪燃焼、そして生活リズムを支える重要な役割を担っているのです。

□食事量が不安定

□身体の冷えが気になる

□不眠・眠りの質が悪い

□寝起きが弱い

□疲れやすい

□集中力続かない

□緊張しやすい(急にドキドキする)

この中で1つでも当てはまれば、自律神経が乱れている可能性があります。

それほど自律神経はあなたの全身をコントロールしているのです。

 

第3章【交感神経と副交感神経】

それでは次に自律神経について触れておきましょう。

 

そもそも自律神経とは何なのか?あまりイメージが湧かない方もいるかと思います。

 

自律神経とは心臓血管系、消化吸収などの内臓機能、そしてホルモンバランス、体温や呼吸をコントロールする神経です。

 

あなたは毎日、「心臓動け!」だったり「寒いから体温上げて!」はたまた「ごはんを食べたから胃酸を出して!」このような指令を意識的に出し、全身をコントロールしていますか?

 

とてもできそうにありませんよね?

 

自律神経がなければ、これら全ての動きをあなた自身が命令しなくてはならないのです。

 

もし自律神経がなければなんだか毎日が忙しくなりそうです。

 

その手間を省いてくれるのが自律神経であり、交感神経副交感神経なのです。

自律神経は交感神経と副交感神経に分類される。消化器や循環器などを無意識的に調整する神経であり、身体のオン・オフを司り、エネルギーを消費する基礎代謝に大きく影響する。

交感神経は主に日中の活動によって活発となる神経です。緊張しているときストレスを強く感じているときに活動します。この交感神経の働きによって心臓がドキドキしたり、血管が収縮して血圧を高めてくれるのです。

また交感神経の作用により、副腎髄質からアドレナリンと呼ばれるホルモンが分泌されます。

このアドレナリンは骨格筋(内臓を除く筋肉)を活性化させて脂肪を燃焼させる働きがあり、代謝を行進させるため日中の活発な活動のためには欠かすことができません。

それとは対照的に、副交感神経はいわば交感神経とは全く反対の作用とイメージするとよいでしょう。

心身ともにブレーキをかける働きを持つ副交感神経は、リラックス状態を維持する働きがあります。つまり省エネモードのスイッチとなるのが副交感神経という訳です。

そして交感神経で抑制されていた食欲は、副交感神経の働きによって促進されてしまうのです。

「緊張して食事がのどを通らない・・・」(交感神経優位)

「安心したらお腹が空いてきた」(副交感神経優位)

今まで当たり前のように感じていたことは、すべてこれら自律神経のバランスのよってコントロールされていたのですね。

 

第4章【自律神経が乱れると太りやすい】

自律神経が体のバランスにとって大切ということはご理解いただけたのではないでしょうか?

それでは次に、肥満と自律神経の関係について解説していきましょう。

 

Ⅰ.食欲をコントロールする

先ほども少し触れたように、自律神経と食欲は密接な関係があります。

 

交感神経が優位(緊張・集中している)な状態では内臓の消化活動は抑制され、その分血流は全身の筋肉や脳へ分配されています。

 

反対に副交感神経が優位(リラックス・落ち着いている)となれば、筋肉への血流は抑制され、内臓へ血液が集中し始めます。これにより内臓の消化活動が活性化され、食欲が増進するのです。

 

そしてお腹がいっぱいとなれば再び交感神経が働き、食欲が抑制されます。

 

このように、あなたの食欲をコントロールするのは他でもない自律神経という訳です。

 

Ⅱ.脂肪の分解は交感神経から

肥満の原因を体質だったり加齢のせいと決めつける前に、まずは身体のリズムに耳を傾けたほうが良さそうです。

 

前述したモナリザ症候群とはまさに、交感神経の不活性化による日中の活動量低下およびアドレナリン分泌の低下、そしてエネルギー消費量の低下です。そして更に、副交感神経優位による食欲増進となれば、太る理由で溢れてしまいます。

 

交感神経が正しく作用することで脂肪の燃焼を促し、ダイエット成功への大きな手助けとなってくれるのです。

 

ここで脂肪燃焼のメカニズムを少し確認しておきましょう。

 

運動による筋収縮によりエネルギーを消費(主に血糖)

血糖が無くなる

脳が体脂肪からエネルギーを作るよう指令を出す

アドレナリンなどを分泌させ、脂肪分解する酵素「リパーゼ」を活性化

体脂肪を遊離脂肪酸とグリセロールに分解

血液中の遊離脂肪酸がエネルギーとして消費される

 

第5章【ダイエットしたいなら一日のリズムを作ろう】

あなたが本当にダイエットを成功させたいのであれば、自律神経を整えることは必要不可欠です。

 

しかしあなたがどれだけ自律神経を整える意思を固めたとしても、行動が伴わなければ身体の変化は実感しにくいことでしょう。

 

冒頭でも触れたように、ヒトは朝から晩にかけて行動の抑揚が無いといけません。

 

つまり日中は交感神経優位な状態を作り、夜は副交感神経優位な状態をつくることが大切なのです。

 

この抑揚、つまりメリハリをつける作業を意識することがダイエット成功の秘訣という訳ですね。

 

それでは毎日の生活でできる自律神経を整え方を4ご紹介しましょう。

 

Ⅰ.睡眠時間を揃える

睡眠時間の変化は、身体の調子に大きく影響します。

 

当然短い睡眠時間は身体の回復を遅らせてしまいますが、寝る時間がコロコロ変わってしまうことも身体にとって大きなストレスとなります。

 

夜寝る前を“自分の時間”として使っている方は多いでしょう。

 

日中は仕事や家事・育児などを精力的にこなすことで、交感神経のスイッチはオンとなり、あなたの活発な活動を支えてくれます。

 

人はなぜか、何かに取り組んでいる最中に他にしなければならないことを考えがちです。

 

例えば大事な事務作業中に、「そういえば上司に言われた資料もまとめなきゃ・・・」と思い出したり、もしくは掃除中に「昨日のドラマの続きが気になるから後で見よう・・・」と次々自分のなかでTo Do Listが出来上がっていきます。

 

これは脳が交感神経によって活性化された状態だからです。

 

そして気が付くと気持ちが逸れてしまい、作業効率はガクッと低下。時間が無くなり、大切な睡眠時間を削らざるを得なくなるのです。

 

やはり“毎日○○時には寝る”というように睡眠時間を揃えることをしなければ、身体を休めるために必要な睡眠時間をついつい自由時間と混濁してしまいがちです。

 

あなたの睡眠時間、ズルズルと遅くなっていませんか?

睡眠時に電子機器を長時間使用することで、視神経への光刺激、様々な情報が加わるため、脳が覚醒状態(交感神経優位)となる。つまり、寝る前のPC作業やスマホ操作は控えたほうが良いことがわかる。

Ⅱ.入浴する

忙しい現代人は、入浴の時間さえ削ることもあります。

そもそも習慣的に浴槽に浸かるという文化はアジア諸国の一部だそうです。

しかし近年入浴による疲労回復の効果は勿論のこと、身体のリズムを整えるために必要だとして、この入浴の文化が欧米諸国で見直されているのです。

とは言え、これは住宅の構造によるものが多いようです。

日本では一人暮らし用のアパートでもユニットバスとしてお湯を溜められるバスタブが設置されていますが、欧米諸国ではそうはいきません。

タイル張りでシャワーのみという部屋も多く、必然的にシャワーで済まさなければなりません。

入浴の効果は何といっても体温の上昇に伴う血行促進です。

皮膚表面から温められることによって静脈から戻る血液の温度が高まり、体温が上昇します。

そして体温が温まることで筋肉の緊張がほぐれ、リラックス効果を発揮します。この状態が副交感神経優位な状態であり、より快適な睡眠のために必要なのです。

 

Ⅲ.日光を浴びる

在宅ワークを実施している方にとって、定期的に外に出て日を浴びることは少し難しい課題となりそうです。

 

しかし太陽光は生活リズムを整えるためには必要不可欠。

 

特に体内時計(サーガディアンリズム)を整えることが大切と言われています。

 

そして自律神経をコントロールする、質の良い睡眠に必要なメラトニンと呼ばれるホルモンをより多く分泌させる必要があります。このメラトニンの分泌を活性化させるのが、別名「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンなのです。

 

セロトニンは脳内での神経伝達物質の一つで、精神の安定(リラックス)や抗ストレス効果が確認されています。

 

つまり、このセロトニンが十分に分泌されることが副交感神経を優位な状態であることを表し、質の良い睡眠へとつながるという訳です。

セロトニンが不足すると慢性的なストレスや疲労感、イライラや抑うつ、そして不眠といった症状が現れることが分かっている。また、このセロトニンを生成する原料となるのが必須アミノ酸であるトリプトファン(タンパク質の一種)であり、過度な食事制限によるタンパク質不足もまた、セロトニン不足の原因となる。

これだけ大切なセロトニンを分泌させるための方法は、冒頭でもお話したように太陽光を浴びること。しかもわずか30分程度で良いそうです。

 

締め切った部屋ではなく、たまには日差しを浴びながら仕事に取り組んでみてはどうでしょうか?

 

Ⅳ.激しい音楽を聴かない

あなたは夜が近づくにつれて電気を少し暗くしたり、テレビやオーディオの音量を下げる習慣はありますか?

 

実は音量だけでなく、音楽の種類によって自律神経の状態は大きく左右されます。

 

アスリートが試合前にイヤホンを付けたままチームバスを降りてきたり、イヤホンしたままウォーミングアップをしている姿を見たことがあるのではないでしょうか。

 

スポーツ選手にとって交感神経・副交感神経のコントロールはパフォーマンスの生命線。

 

人一倍メンタルに気を使っているからこそ、“音”には敏感なのです。

 

しかし我々はアスリートでは無いため、一概に同列にして語ることはできませんが、仕事をしている以上ある意味“プロ”だと言えます。

 

試合=業務であると考えると、作業効率の向上はまさにスポーツ選手にとっての結果ですよね?

 

激しい音楽やアップテンポの音楽を聴くと気分が高揚してくるのは、音楽による感情の変化によって心拍数や血圧、体温に変化が現れることを示しています。

 

反対に穏やかな音楽を聴いているときは、呼吸や心拍数は落ちついてきます。

 

このことから、夜に音楽を聴く場合は今からあなたが何に取り掛かるのかによって選別したほうが良いと言えますね。

 

第6章【まとめ:ダイエットの近道は生活リズムを直すことから】

いかがでしたか?

 

今回は自律神経とダイエットの関係についてご紹介致しました。

 

普段の何気ない行動があなたを太りやすい体質にしてしまうことがあります。それは決して体質という訳ではなく、必ず理由があります。

 

その大部分が生活習慣の乱れ、すなわち自律神経の乱れであることに本コラムを通じて気付いていただければと思います。

 

一日の中で身体に大きな変化を与えず、動かなすぎであれば当然消費カロリーは低下してしまい、脂肪が蓄積しすぎてしまう。

 

当然のことのようで、意外と意識することは難しいのです。

 

そして運動を取り入れることは勿論大切ですが、まずはあなたの生活リズムを取り戻すことから始めてみませんか?

 

今回ご紹介した4つ、

Ⅰ.睡眠時間を揃える
Ⅱ.入浴する
Ⅲ.日光を浴びる
Ⅳ.激しい音楽を聴かない

この全てを実行しなくてはならない訳ではありません。

 

どれか一つでもチャレンジしてみると、きっとあなたの身体に変化が現れると思います。

 

広島のパーソナルトレーニングジムくびれ美人

山戸 勝道

 

↓広島市のパーソナルトレーニングジムくびれ美人の公式ラインはこちら↓