【重要】バストの左右差は胸郭の歪みが原因【改善方法あり】

他人のバストに憧れたことはありませんか?
無意識のうちに自分のバストと比べてガッカリ・・・そんな日常から解放されましょう!
 
女性にとってバストのサイズや垂れ具合だけが問題ではないですよね?
左右の大きさのバランスも重要なのです。
 
そこで今回はバストの左右差で悩んでいる世の女性達のために、左右差を改善する方法をご紹介致します。
 

第1章【左右でバストのサイズが違う女性は70%?!】

下着大手メーカーであるワコールの調査(2013年)によると、左右でバストの大きさが異なる女性は70%以上との調査結果が出ているそうです。つまりこれだけの方が、アンバランスなバストサイズで下着に悩んでいるということですね。
 
「バストのサイズが違うなんて、私だけじゃないの?」
 
と悩んでいる方、あなただけではありませんよ。そしてカラダの異常という訳でもないので安心してくださいね。
 

1-1.左右差は個人差!

まず初めに知っていただきたいことが1つ。そもそも完璧に左右対称な人間は構造上あり得ません。内臓の位置が左右異なるように骨も微妙に左右差が生まれ、あとは生活習慣によってその差が大きい小さいかの違いなのです。
 
そして更に調べていくと、その左右差にも傾向があることがわかっています。多くの女性が右よりも左胸の方が大きいというのです。これに対して、「心臓を守るために左胸が・・・」などという通説があったりしますが信憑性が乏しく、にわかに信じがたいですよね。そもそも、もしそのような理由であれば女性は皆右はAカップ・左はDカップのような大きな差になっているはずなのです。
 
結論から行くと、理由はやはり姿勢の問題がほとんどなのです。
それでは次に、バストの左右差を大きくしてしまう原因をいくつか見ていきましょう。
 

第2章【右のバストが小さい理由】

あくまで今回はそのような傾向が強いという認識のもと、読み進めていただければと思います。
 
背骨は上から順に、頸椎・胸椎・腰椎と大きく分けて3つに分類することができます。いわゆる胸まわりの背骨である胸椎を中心に、バストの土台となる大胸筋などが付く胸郭が構成されています。
※こちらが胸椎です。
 
肺や心臓を頑丈に補強するための肋骨はこの胸椎についており、胸郭といわれる体幹の一部を構成しています。そして土台となるお腹・骨盤まわりに乗っかるような形で体幹が成り立っているわけですね。
※図の赤い部分全体を含めて胸郭と呼びます。
 
人間の身体は左右非対称であることは冒頭で少しお話しましたが、その理由について少し掘り下げていくと、臓器に大きく影響されていることがわかります。体の右側には肝臓、左側には胃が存在しています。肝臓は実質臓器に分類され、いわゆる中身が詰まった臓器であり、形が大きく変化することはありません。それに対しては管腔臓器に分類され、管状や袋状の形をしています。つまり臓器自体の形の変化が大きいのです。
 
実質臓器である肝臓のまわりは、横隔膜や内臓を守る腸間膜で覆われています。また肝臓の後ろに入り込むように腸腰筋は付着しており、肝臓を中心に様々な組織が入り乱れていることがわかります。密に集まったこれらの組織はお互いを引き寄せ合う力が強く、つまり体(主に上半身)は右へ傾きやすいということなのです。
 

2-1.無意識が怖い?立ち姿勢に気を付けよう

人体の構造上、右へ傾きやすいというのはイメージ出来たかと思います。しかし日常生活のどのような場面で右へ傾いているのでしょうか?
 
まず初めに注意していただきたいのは立ち姿勢です。信号待ちやスマホを操作しているちょっとした時間でも、あなたはついつい片脚に重心を掛けるクセがあるかもしれません。
そしてその片脚とは圧倒的に右足が多く、これが先ほどの内臓の位置関係によるものなのです。
 

2-2.抱っこはどっち派?

またお子様がいるご家庭では、自然と利き腕である右腕で抱っこをする機会が増えてしまいます。そして右の骨盤へお子様のお尻を乗せるような習慣がついてしまい、右側重心の生活と相まっているケースが多々見られます。
 
以上のことからイメージしていただきたいのは、体が右側へ傾きバストの位置自体が下がることが影響して左右差を生んでいるということです。

第3章【バストの左右差を改善する方法】

それは早速バストの左右差改善に取り掛かっていきましょう。
 
まずポイントをまとめておくと、
 
□胸を開く
□背骨の柔軟性を上げる
□バストが下がっている側の横・脇腹を伸ばす/反対側の腹斜筋を鍛える
 
この3つが重要となります。
それではまず、胸を開く・背骨の柔軟性を上げる所に取り掛かっていきましょう。
 

3-1.バストを上げる!横腹ストレッチ

このストレッチは、主にバストが下がっている側を行っていきます。
バストが下がることは肩が下がっているだけが問題ではなく、土台となるお腹・体幹まわりをストレッチしてあげることが大切なのです。
 
□方法
①壁に左肩を向け、肘くらいの幅を取りましょう。そして右手を上にあげ、壁に触れます。(触れた高さから動かさないようにしましょう)
 
②右足を後方に下げ、少し壁側に寄せましょう。壁につけた右手を離さないように、腰を少しかがめるように膝を曲げていきます。
 
③右の横腹にストレッチ感がでてきたら、その位置で左手も壁につけましょう。体を右側に少し捻りながら右手で壁を押し、右の脇腹にストレッチ感がでてきたら、その位置で深呼吸5回ほど行います。
 

3-2.バストアップを整える為のストレッチポール背骨ほぐし

猫背などの不良姿勢は筋肉の硬さは勿論のこと、背骨の中でも特に胸椎の硬さがバストの型崩れに強く関与しています。そこでストレッチポールを用いて胸椎の柔軟性を取り戻してバストの形を整えていきましょう。
 
□方法
①肩甲骨のやや下方にストレッチポールを横向きに置きましょう。そして腕を頭の後ろで組んで頭を支えます。
 
②体重をゆっくりかけながら後方に徐々に倒れていき、大きく胸を開くように伸ばしていきます。この時息を吐きながら伸ばしていくとより効果的です。
これを10回程度繰り返しましょう。
 

3-3.ストレッチポールで行うバスト引き上げトレーニング

バストアップと言えば胸まわりの筋肉とイメージしがちですが、背中側にポイントがあります。しっかりと胸を張る為には肩甲骨の間にある筋肉や背骨(特に胸椎)の柔軟性は不可欠です。
 
そこで重い負荷というよりも、胸椎を伸ばすために必要な僧帽筋の下部や半棘筋といった背部の筋肉の収縮感を掴むトレーニングと言えます。
 
□方法
①うつ伏せとなり、図のようにストレッチポールの上に両手をY字に開いて置きます。
 
②お腹に軽く力を入れ恥骨を床に押し付けたまま、肘が曲がらないように注意しながらストレッチポールを手前に転がすようにして上半身を起こしていきます。肩甲骨を寄せるようにし、肩甲骨のやや下側に収縮感を感じたところで元の位置に戻ります。
これを10回3セット繰り返していきましょう。
※あくまで腕を手前に引く力で身体を起こしていくのがポイントです。
 

3-4.大胸筋ストレッチ

しっかりと背骨の柔軟性が意識できた所で、バストの土台となる小胸筋・大胸筋を直接ストレッチします。大きく胸を開く動作をすることで肩甲骨を寄せやすくなり、トレーニングを効果的に行うことができます。
 
□方法(右側の場合)
①壁に対して真横に立ち、肘と手を壁に付けます。(肩よりも少し高く上げておく) 
 
②腕は壁から離さないように、体だけ左回りに振り向き、胸を大きく開きましょう。
 
③ストレッチ感が出てきたら、深呼吸をしながら20秒キープします。(肋骨についている筋肉のため、深呼吸をすることで効率よくストレッチができます)
 

3-5.ストレッチポールを使ったダンベルフライ

バストを整える為に、しっかりと胸を広げた状態でバストの土台となる大胸筋を鍛えていきます。重りは1kg程度でOKです。縮こまらずに、なるべく大きく動くことを意識していきましょう。
 
□方法
①ストレッチポールを置き、図のように仰向けになり膝を曲げてバランスを取りましょう。そしてダンベルを持ち、肘を伸ばして胸の上にセットします。
 
②肘を少しだけ曲げながら図のように胸を大きく開いていき、胸まわりのストレッチ感が出てくる所で止めます。
この時お腹に力を少し入れておきましょう。
※この時肘よりもダンベルが下がってしまうと肩を痛める可能性があるため注意しましょう。
 
③ストレッチされた大胸筋を縮めるようにして最初の姿勢に戻りましょう。
これを10回3セット行いましょう。
 

3-6.姿勢改善の為の四つ這い捻りトレーニング

普段から座った姿勢などの同じ体勢を取る習慣が背骨の柔軟性を低下させ、バストの型崩れを引き起こす要因となります。猫背だけでなく、左右どちらかの手で頬杖を付くように身体が傾いていることも要因となるため注意が必要です。
 
□方法
①肩そして股関節の真下にそれぞれ手首と膝がくるように四つ這いの姿勢を取ります。そして背筋を伸ばしましょう。そして少し後ろにお尻を引きます。
 
②図のように右手を頭の後方に組みます。
③引いたお尻・腰が左右にブレないように注意しながら、右側に上半身を捻っていきます。この時息を吐きながら上半身を捻ることで、姿勢改善やバストアップに大切な背中を効果的に鍛えることができます。
これを10回ゆっくりと繰り返しましょう。
※この時ポイントとして頭の後方に置いた腕と反対側の腕で地面を押しながら捻ることで、バストの形を整える前鋸筋を活性化させることができます。
 

3-7.うつ伏せタオル(チューブ)プルダウン

しっかりと胸を開いたら、その状態をキープできるように背中のトレーニングを忘れてはいけません。
うつ伏せの状態で腕を引くことで、肩甲骨の内側にある菱形筋僧帽筋などの背筋を伸ばす筋肉を鍛えることができます。今回は軽めのチューブを使用していますが、ハンドタオルなどで代用しても構いません。
 
□方法
①うつ伏せとなり、両手の親指にチューブを引っ掛けるように持ちましょう。
 
②お腹に軽く力を入れ恥骨を床に押し付けたまま、上半身を少し反らすようにしながらチューブを頭の後方に向かって引いていきます。肩甲骨を寄せるようにし、肩甲骨内側に収縮感を感じたところで元の位置に戻ります。
これを10回3セット繰り返していきましょう。

3-8.バンザイスクワット(オーバーヘッドスクワット)

バストダウンの天敵である猫背のような背中が曲がった姿勢の特徴として背中側の筋力不足が考えられます。日常生活で座った体勢がほとんどの場合腕を頭上へ上げる機会もなくなり、必然的に背中の筋力不足へと陥ります。
 
腕を頭上に上げたままスクワットを行うことで弱った背中まわりの筋肉を鍛えることができ、腕から背中、そして下半身の連動を高めて姿勢改善によるバストアップ効果が期待できます。
※この動作で肩が痛む場合は無理に実施せず、整形外科を受診しましょう。
 
□方法
①壁から1歩ほど距離を取り、頭上へストレッチポールを持ちます。(棒などでも可)
そして背筋を伸ばしたまま足幅(スタンス)を腰幅の1.5倍程度開きます(腰を最大限落とした際に膝が90°となる幅)。この時、股関節・膝・つま先が45°~60°外側を向くようにします。
 
②頭上に保ったストレッチポールや膝が壁に当たらないように注意しながら、肩甲骨の間に筋肉の収縮感が出る深さまで腰を落としていきます。
これを10回3セット行いましょう。
 

3-9.上向きバストに!バランスボールを使ったダンベルプレス

バストの土台となる大胸筋を鍛えるために、ここで一工夫。バランスボールを使って胸(胸郭)を開いた状態で大胸筋を鍛えるダンベルプレスを行っていきましょう。

バランスボールを使うことでインクラインベンチと同じように上半身に角度を付けることが出来るため、バストのボリュームアップに必要な大胸筋の特に上2/3の部分を鍛えることができます。

 

□方法

①バランスボールを壁に置き、図のように膝を曲げた状態で背中を当てて背筋を伸ばします。そしてダンベル(12kg)を親指が内側となるように持ちます。

※身体の角度は3040度となるようにし、胸を張ります。また頭はバランスボールに乗せておきましょう。

 

肩甲骨を寄せながら胸を空に向かって突き出し、肘を曲げてダンベルを垂直に降ろしていきます。

※この時肩を痛める可能性があるため、肘よりもダンベルが前後しないよう注意しましょう。

 

肩甲骨を寄せたまま、大胸筋に収縮感を感じながら腕を元の位置に戻していきます。これを10回3セット行いましょう。

第4章【もしかしてあなたも?バストを崩す悪習慣】

バストの大きさに左右差がでる原因には、無意識な身体に歪みによるものが大きく影響していることがわかりましたね。今回ご紹介したようなエクササイズは勿論の事、
 
□サイズが合っていないブラジャーを着用している
□産後の授乳
 
等が影響を与えているかもしれません。
 

4-1.サイズが合っていないブラジャーを着用している

カップサイズに余裕が無いキツめのブラジャーを着用していると、バストのサイズに影響を及ぼすことがあります。
 
バストは「脂肪組織(乳房内脂肪組織)」と「乳腺」、そして乳腺を支える「クーパー靭帯」によって構成されています。またこれらの構造の土台として大胸筋が機能しています。
小さめのブラジャーを着用することでこれら組織の発育が阻害され、結果的に形が崩れてしまうこともあるのです。
 
用途に合ったブラジャーを着用することも、バストの型崩れを防ぐためには必要なのです。
 

4-2.産後の授乳

赤ちゃんに母乳を飲ませる際、どちらか片方ばかり飲ませていませんか?とは言っても、ママさんも赤ちゃんも飲ませやすい・飲みやすい側のおっぱいがあるものです。
 
同じ側のおっぱいばかりで授乳をしてしまうと、乳腺への刺激によって母乳の分泌量にも左右差が生まれてしまいます。これを繰り返すことで知らず知らずのうちにバストの左右差が大きくなってしまうのです。
 

第5章【まとめ】

バストの左右差で悩んでいる女性は非常に多いため、本コラムで少しでもあなたの悩みを解決する糸口となってくれたら幸いです。
 
私生活における姿勢の歪みによって、知らず知らずのうちに大きくなってしまったバストの左右差。一般的にサイズの差が無い女性はほとんどいないものの、せっかくなら左右バランスのよいバストを手に入れたいですよね。
 
姿勢の崩れはあなたのプロポーションが崩れ始めた合図です。気付いたその時に対処しなければ、改善までに時間がかかってしまうものです。
長く付き合っていくあなたの身体。日頃からのケアによって、健康的で美しくしていきましょう。
 
まずはお気軽にご相談ください。
あなたがなりたい自分になれるよう、くびれ美人スタッフ一同お待ちしております。
くびれ美人パーソナルトレーナー
山戸