お酢はダイエットに効果がありますか?を解説します

「これさえ食べれば痩せる・・・」

 

この危険な言葉に一体どれほどの方が騙されてきたことでしょう。

確かに、食べて直接痩せるものはありません。

 

しかしダイエット効果を高める食べ物は存在します。

それが”お酢”です。

 

そこで今回は、お酢がもたらすダイエット効果について深く掘り下げていきましょう。

 

第1章【お酢がダイエットに効く理由】

まずはお酢がダイエットに効果的な理由3つをご覧ください。

①血糖値の上昇を抑える

②脂肪の燃焼を助ける

③筋トレの疲労回復を助ける

これだけで非常に魅力的なことがわかりますね。 それではそれぞれ解説していきましょう。

 

①血糖値の上昇を抑える

やはり血糖値の上昇を抑えることが、体脂肪の増加を食い止めるポイントとなります。

 

体脂肪が増えるのか、それとも消費されるのか、その行方を左右するのが血糖値なのです。

血糖値とは?

血液中に含まれるブドウ糖(グルコース)濃度のことを血糖値と言う。空腹時と食後の血糖値は健康な方では一定の幅で変化するが、糖尿病などの場合はその振れ幅が大きくなり、高血糖などの様々な問題を引き起こす。

とはいっても、本来血糖値が上昇することは生きる上で当たり前の事と言えます。

 

ブドウ糖(グルコース)は全身の骨格筋だけでなく、内臓、更には脳を動かすために必要なものなので、むしろ血糖値が上がらない低血糖症状の方が短期的に生命の危機に晒されてしまうのです。

 

言葉にすると簡単ですが、要は上がり過ぎず下がり過ぎずちょうど良いバランスを保ち続けなければならないのが血糖値という訳ですね。

炭水化物を一気に摂り過ぎることで血糖値は急上昇し、血糖体内に取り込んで体脂肪へと変換するインスリンが過剰に分泌されることが肥満に繋がる。

このことから、ダイエットに必要なことは血糖値の急上昇を抑えることであることがわかります。そして“お酢”には血糖値の上昇を緩やかにしてくれる効果があるのです。

 

これには“お酢”に含まれる酢酸という成分が影響しています。

 

酢酸を摂取すると食物の消化吸収が穏やかになり、消化に時間が掛かります。これによって血糖値の急上昇を抑えることができるのです。

 

繰り返しとなりますが、血糖値の急上昇は肥満への第一歩。

ダイエットを本気で考えているのであれば、食事量やバランスだけでなく、“お酢”の力を借りるのも良いでしょう。

 

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血糖値をコントロール?!正しく痩せる基礎知識をつけよう

 

②脂肪の燃焼を助ける

そして2つ目が内臓脂肪を減らす効果です。

つまり“お酢”を継続的に摂取することで、ポッコリお腹改善への活路を見出すことができるのです。 “お酢”には酢酸が含まれるというお話をしましたが、この酢酸は消化吸収を穏やかにするだけでなく、肝臓で代謝される際にAMPKという酵素を活性化させるそうです。このAMPKは血糖から体脂肪を合成する回路を抑制する効果や体脂肪の燃焼を促進させる働きがあるので、“お酢”を継続的に摂取することが内臓脂肪の減少に繋がるという訳ですね。

AMPKとは?

ほとんどすべての細胞に存在し、身体全体のエネルギーの供給バランスを保つ働きがある。細胞内でエネルギーが不足すると、血糖や体脂肪からエネルギーを産生に関連する酵素の活性化を働きかけるのがAMPKである。

③筋トレの疲労回復を助ける

そしてダイエットのためには筋トレが欠かせません。

しかし疲労が溜まってしまえば心と身体は思うように動かず、筋トレを効率的に行うことができません。

 

そこで“お酢”による疲労回復効果が役に立ちます。

疲労には肉体的な疲労を表す末梢性疲労と神経伝達の遅れを表す中枢性疲労があり、忙しい現代人の悩みの種となっています。

 

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身体の疲労は脳の疲労?疲れが取れにくいあなたを回復させる3つのこと

 

ダイエットのために筋トレを始め、ワークアウトを繰り返していくと、次第に身体が重たくなってくる感覚があるはずです。これを筋疲労と言います。

 

筋肉を動かすためにはエネルギー源である糖(グリコーゲン)や脂質が必要であり、運動を継続するためには酸素を取り込んで糖や脂質からエネルギーを作り出す代謝サイクルがせわしなく働いています。

※激しい運動後は呼吸が上がるのはこのためなのです。

 

しかし血中だけでなく筋肉や肝臓内に貯蓄された糖(グリコーゲン)が底をつくと、いわばガス欠状態となり、筋肉への神経伝達に遅れが生じます。これが筋疲労の正体なのです。

 

ある意味筋トレ後の当たり前の反応ともいえる訳ですが、身体が重だるいと気分も憂鬱・・・なんて方も決して少なくありません。

 

そこで疲労回復のためには糖の補給を行うことはマスト。ダイエット中は基本的に糖質の摂取量をコントロールする必要がありますが、筋トレを継続的に行うためには糖質自体は必要なのです。この点に関しては過去の投稿コラム痩せたいなら筋トレ前後の食事に気を付けようが参考になります。

 

そして摂取した糖(グリコーゲン)をより効率よく筋肉内に補充するために、“お酢”に含まれる酢酸が効果的なのです。

 

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第2章【健康を第一に考えたダイエットを】

痩せる方法は山ほどあります。

ただし、“健康的”に痩せられるかどうかは全く話が別です。

 

身体にとって本来摂取してはいけない栄養素などありません。(人工的な添加物は別です)

しかし摂取のバランスを崩すことは大きなリスクであると理解しておく必要があります。

 

5大栄養素という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

▪糖質

▪脂質

▪タンパク質

▪ビタミン

▪ミネラル

糖質・脂質・タンパク質(この3つを3大栄養素という)は身体を作る基本構造であり、無くてはならないものです。

 

ただし糖質・タンパク質は1gあたり4kcal、脂質に至っては9kcalとされています。身体はカロリーを消費する機能として基礎代謝生活活動代謝などがありますが、日々の消費カロリーよりも摂取カロリーが上回っていれば当然太ってしまうでしょう。

 

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一方のビタミンやミネラルは、エネルギー源ではありません。つまりビタミンやミネラルのサプリメントを食べ過ぎたからと言ってオーバーカロリーになる訳ではないのです。

 

ビタミンは3大栄養素(糖質・脂質・タンパク質)が吸収されてエネルギーに変換される時や、筋肉や皮膚に作り替えられる時の言わば潤滑油としてサポート役に徹しています。

そしてミネラルは骨の原料となったり、食物の消化・吸収・排泄に重要な役割を担っているのです。

 

では、もしあなたがダイエットのために過度な食事制限をしたらどうなるのか考えてみてください。

 

エネルギー不足に加えて身体の機能は低下し、肌や骨は次第にボロボロとなってしまうでしょう。

 

特定のものばかり食べ過ぎたり、食べなさすぎるのはNGです。

つまり“お酢”ばかり摂取しても痩せる訳ではないことを、十分に理解したうえで取り入れるようにしましょう。

 

ダイエットを始める前には正しい栄養の知識が必要となりますので、是非こちらの記事にも目を通してみてください。

ダイエットを始める前に知っておきたい5大栄養素の話【何事もバランスが大切です】

 

また“お酢”の酢酸成分はその名の通り“酸”です。濃い状態での摂取は人体にとって刺激物となり、粘膜組織を痛めてしまう可能性があります。適量であったとしても、その濃度には十分に注意するようにしましょう。

 

第3章【どれくらいが適量?摂り過ぎでデメリットも】

推奨される1日あたりの摂取量目安は15~30ml (大さじ1~2杯)とされています。

 そして摂取のタイミングとして朝食や夕食時にそれぞれ摂取するのがオススメです。

 

朝食時に“お酢”を摂取することで内臓が活発となり代謝が上がりますし、夕食時に摂取することでダメージを受けた身体の修復作用が活性化されるので、このタイミングを逃さないようにしましょう。

 

しかし前述したように摂り過ぎには要注意。

摂り過ぎによるデメリットも併せてご紹介しておきます。

①糖質を摂り過ぎるかも

②胃腸の炎症が起こりやすくなる

③歯が溶ける

①糖質を摂り過ぎるかも

健康的なダイエットをするために“お酢”を摂取するというのであれば、必ず栄養成分表示原材料名には目を通すようにしましょう。

 

リンゴ酢やはちみつ黒酢など、今では様々な種類の“お酢ドリンク”が店頭にならんでおりますが、これらは基本的に多くの糖質が含まれていることを知っておく必要があります。

もし原材料名に「果糖ブドウ糖液糖」「果糖」「黒糖入り砂糖液」「砂糖」と表記されているのであれば要注意。あなたはダイエットの為と思っているかもしれませんが、これではただジュースを飲んでいることに等しく、当然のことながら痩せるはずがありませんね。

 

②胃腸の炎症が起こりやすくなる

胃は強力な粘膜によって保護されており、胃酸によって自らの細胞にダメージが及ぶのを防いでいます。しかし濃すぎる酢酸の影響により胃腸が炎症を起こしてただれてしまうことがあるので注意が必要です。

また口腔粘膜や咽頭、食道に至っては胃粘膜ほど酸に強くないため、原液で飲むなどの行為はしない方が無難と言えますね。

 

③歯が溶ける

そして最後は歯への影響です。

 

歯の表面はエナメル質という膜が覆っていますが、酢酸の作用によってエナメル質が溶けだしてしまうことがあるのだとか。これを酸蝕歯(さんしょくし)と呼び、健康意識の高い方ほど多く見られるそうです。

毎日黒酢を飲み、ビタミン補給のために柑橘系のフルーツを食べ・・・といった具合で食生活が酸性の食品に傾くことが主な原因と言われています。

 

“お酢”を摂ったら口をゆすぐ、または30分は歯磨きを控える(歯が削れるのを防ぐ)など、知っていれば簡単に防げることなので、是非参考にしてみてください。

 

第4章【まとめ】

ダイエットの為に筋トレ習慣や食事の改善に取り組んでいるのであれば、“お酢”の効果に期待するのも良いでしょう。

 

それでは最後にもう一度、“お酢”の効果についておさらいしておきます。

 

①血糖値の上昇を抑える

②脂肪の燃焼を助ける

③筋トレの疲労回復を助ける

 

ただし、くれぐれも摂り過ぎには注意してください。

多く摂ればそれだけ効果が高まる訳ではないので、まずは無理なく毎日継続して取り入れることを目標にしてみてはいかがですか?

 

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